総じて、脚本がしっかりしている映画が好きなのですが、最近はゆるい映画が好きです。
自分が考える、脚本がしっかりしている映画は、
「振り」がたくさん散りばめられていて、それを余すところなく「落して」いくものを指しています。
たくさんの「振り」という点と「落ち」という点が結ばれ、
線をなしていって、複雑に絡み合いながら、
独特の形を作っていくさまが心地よく。
理想の形は「円」です。
なので、めんどくさい映画が好きなのかもしれません。w
そんな中でも、あまりにも「振り」が自然すぎて、
こんなところまで「落して」くるか・・・と感心するものには感服。
クリストファーノーラン監督「フォロウィング」や、ダーレンアロノフスキ監督「π」など。
岩井俊二監督「ラブレター」もタマりません。
最近は、こういった作品以外に、ゆるい映画が好きになってきました。
キャラクター設定やせりふなど含めて、
物語の設定が現実離れしすぎず、
その中での、人々の可笑しみ、切なさ、滑稽さを表しているもの。
そして何よりも人々の愛おしさを表現しているものが好きです。
お気に入りは、「山下敦弘監督」。
うだつの上がらないキャラクターを演じさせたらピカイチの「山本浩司」とのコンビも絶妙です。
特に、なんだか最近疲れてるなぁと思っている方におススメします。
ちょっと夜更かししながら、「くだらないなぁ」と思いながら笑えれば、
次の日の目覚めも良いかと。なかなかに持続効果もあります。
ちなみに今週は「ばかのハコ舟」ですこぶる調子がいいです。w
でも、涙を流してすっきりしたい人にはあまりおススメできませんので、あしからず。
(画像)山下敦弘監督作品群
「ばかのハコ船」
「くりいむレモン」
「リアリズムの宿」
「天然コケッコー」
「松ヶ根乱射事件」