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初歌舞伎@歌舞伎座

2009.08.04

歌舞伎座@東銀座が建て替えになるとの事、
これは是非に建て替え前に楽しんでみたいと思い、
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/081020/tnr0810201856009-n1.htm

その「さよなら公演」を見てきました。人生初歌舞伎です。

kabukiza

普段、演劇にはかなり足繁く通っているので、
劇場の雰囲気や観劇マナーは大方理解しているつもりでしたが、
歌舞伎となると、どうも勝手が違い、やや面食らう所がありました。


まずは、その開始時間。
なんと、朝の11時開演でした。
お年寄りの方をターゲットにしているからなのか、
それとも昔からの風習なのか、ちょっと早すぎるよ!!と。


2つ目は、劇場の雰囲気。
赤絨毯にしっかりとした階段、ところどころに売店。
売店では、たこ焼きやお土産であろう煎餅やブロマイドが売られてました。
地方の物産会館といった趣で、勝手に白檀の香りを感じてました。
全員が無関心をまとったような冷たさが全くなく、あったかほんわか。

naka

3つ目は、休憩時間でのお食事。
遠足のように、みんなでまとまってご飯を食べる時間がありました。
ベンチの陣取り合戦のようなものも見受けられ、1日を通して楽しむものなんだなと実感。
僕は、ココの隣にある「かぶき蕎麦」が好きなので、ちょっと並んで食べました。

※「かぶき蕎麦」
普通の立ち食い蕎麦屋さんですが、
おかみさんと親父さんの手際の良さが目の前で見れるのが醍醐味です。
「かきあげ蕎麦」が、オススメです。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13012806/

kabukisoba

最後は、なんといっても劇中の「掛声」ですね。
威勢良くかかるかと思いきや、かなり渋めの声でした。
ボソッと太い声で「なりたぁゃ」と聞こえた時は、刑事さんかと思うほどの渋さです。
ちなみに、「成田屋」は帰って調べてみたところ「市川海老蔵」の一家をさしてるそうです。
http://www.naritaya.jp/


といった塩梅で、その所作や、歴史が作り出す都合を身を持って感じました。
肝心の演目は、
「物事を決めるには、肝の据わった1人に絞った方が良い」
「感謝を常に忘れない」などの
「教訓」をきっちりと教えてくれるもので、


「あぁ、歌舞伎は、お説教を優しく教えてもらえるんだな」と実感。


また、後ろのご婦人から漏れ聞こえてきた、
「(中村)勘太郎も、いろんな役をそつなくできるようになってきたわね」の一言が印象深く、
ちびっこの頃からの成長を「お母さん目線」で見続けることのできる、
そういう「育てゲー」のような側面もあるのかなと思いました。


とにもかくにも、現場に行ってみて気付く事が大事だなと。


総じて、同じ日本人なのに「異文化体験」のようで、楽しかったです。w