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デジタルサイネージジャパン

2009.06.17

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「デジタルサイネージ」とは、

表示と通信にデジタル技術を活用して、
平面ディスプレイやプロジェクタなどによって映像や情報を表示する広告媒体
-wiki-

だそうです。

普段、よく目にするポイントとしては、屋外のオーロラビジョン広告でしょうか。
弊社も、秋葉原UDXビルの屋外広告をお手伝いしてました。

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この場合も、WEB用に制作したコンテンツをうまく映像にも流用するモノでした。

そんなデジタルサイネージの展示会を、
picklesタナカさんのブログで発見し、行ってきました。

消費者とのダイレクトなタッチポイントとして、注目されているメディアだけあって、
かなり活気あふれ、まだまだこれからの開拓領域ゆえに、
チャレンジがたくさん見受けられました。

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その備忘録として、デジタルサイネージジャパンの感想などを。

1.クラウドコンピューティング

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単純明快な理解で言うと、サービスはすべてWEBを通じてアウトソーシングされた仕組み。
たとえば、今はユーザーのパソコン上にあるアプリケーションさえも、
WEB上に置いてあり、そこにアクセスすれば、
いつでも同期をとりながら作業ができるメリットがあります。
個人利用だとgmailが、わかりやすいですね。
これを複数人でシェアすることがイメージに近いです。

これからは、「情報の共有や同期」がより求められることを、展示をみながら感じました。
「システム構築」「サーバーの負荷分散」などを考えずとも、
WEBサービスが安心して受けられるのは心地よいですね。
WEBProducer時代に、延々上記の説明を繰り返した日々が思い出されます。w

2.見える化 ―農業―

今までは人の知識や情報は、
その人の頭の中で完結されていたので、なかなか「見えづらい」ものでした。
しかし、情報社会では、人的資本や知識など無形の資産がより重要になってきており、
それを「見える」形にすることが、「見える化」です。

個人的には、農業に興味を持ちつつあるので、
「ベテラン農家の知恵」や「天候の変化や予測」、それに伴った「成長予測」などなど。
そういったものが、「見える」ことによって、
1.と関連し、より効率よく、生産性を上げていけるのが、ありたい設計図なのだと感じます。
あくまでも、「動かすのは人」であり、仕組みを「利用する」点が、
仕組みありきで、「人が動かされてる」部分との違いだなと感じました。

たとえば、農家の将来図として、何人かの出資者を募り、
その出資者とクラウドコンピューティングで連携を取りながら、
生育状況や収穫時期を確認したり、安価で農家から新鮮な野菜を購入できたり、
お互いのメリットをつなげることなど、容易に想像ができます。

3.直感的な理解

1.2.では、「広告」から離れてしまいましたが、
「広告」視点で見ると、
「直感的な理解」が得られるデジタルサイネージに興味を持ちました。

具体的には、下記3つが特に気になりました。

【人型に切り抜かれた案内板の女性】
キャビンアテンダント風な女性の案内板があり、
その顔部分だけが映像として表示されてるもの。
あたかもそこに人がいるような感覚で案内をしてくれ、
ライトな接客でも十分な案内所や、受付に使うんだろうなと感じました。

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【空中3D表示ディスプレイ】
その時には、「宝石」が3D表示されていましたが、
空中に現れ、しかもとても精巧にできていました。
直感的に、足を止めたくなる仕組みだなと。
双方向ではなかったので、
そこから先は、アナログな接客などが必要ですが、面白いなと感じました。

【音と映像を使ったゴーグル】
サングラスをかけると、イヤホンと目の前に画面が表示されており、
あたかも「リアル」を感じることのできるゴーグルです。
ドラゴンボールのスカウターに似た形状で、「オトコのコ ゴコロ」をくすぐられました。

この場合は、希少性の高い「リアルで体験したい空間」を表示すると面白いだろうなと。
「演劇」「コンサート」「プレミアムイベント」などでしょうか。

4.効果測定

やはり、広告がどれぐらい効いているのか、「効果測定」はとても気になるところですね。w
今流行りの「顔認識機能」を使いながら、
ユーザーが画面に向き合った回数やその留時間を計測してました。
なるほどなと、感心。
ある程度の属性分類もできるんでしょうね、「性別」「年齢」など。

そのうちICカードが住民票代わりになったりすると、
自分が屋外広告エリアの前を通り過ぎると、自分に合った広告が表示されるといった、
マイノリティーレポートのような世界がやってきても不思議ではないなと。
もうそうなると、個人情報垂れ流しですけどね。

 

どうしても、どこに自分たちが寄与できるのかを考えていたので、
ずいぶん偏った意見かと思いますが、
様々な発想が柔軟にあらわれ、やっぱり「リアル」が一番大事だなと。

どんどん「リアルな熱」を感じに、「現場」に足を運ぼうとも心に決めました。